標準のカメラアプリでは、2倍ズームするとき、条件によって望遠レンズによる2倍光学ズームと、広角レンズによる2倍デジタルズームを使い分けているのは知られているとことと思います。
光学ズームがあるのに、なぜ、わざわざデジタルズームを使うのか?
・被写体との距離が近い
・暗い
これらの条件の時、光学ズームではなく、デジタルズームを使うと言われています。
では、光学ズームとデジタルズームでどれだけ違いがあるのでしょうか?
強制的に望遠レンズ側で撮影できる『ProCam 4』を使って比較してみました。
●被写体までの距離
・広角レンズの2倍デジタルズーム
三脚に固定して同じ位置から撮影したのですが、レンズの位置によるズレもはっきり出ています。
●暗所
昼間の部屋でカーテンを閉め切り、照明なし……という暗さです。
わかりにくいですが、夜で蛍光灯をつけた部屋よりも暗いです。
・広角レンズの2倍デジタルズーム
(f値:1.8 ISO:100 シャッタースピード:1/10)
・望遠レンズによる2倍光学ズーム
(f値:2.8 ISO:1000 シャッタースピード:1/60)
ですが、『ProCam 4』は、マニュアル撮影もできます。
そこで、設定を広角レンズと同じくらいになるようにして撮影してみました。
(ISO:64 シャッタースピード:1/5)
若干、暗めで、ノイズっぽさはあるものの、ディティールは広角のデジタルズームとは比べ物にならないくらい良くなりました。
これなら、望遠レンズで撮ったほうがいいように思えますが、この写真は、三脚を使用してリモートシャッターで撮影しています。
もし、望遠カメラ側にも光学式手ぶれ補正がついていれば……それでも、この条件で手持ちでの撮影は難しいでしょう。
多くの人が暗いところでも綺麗な写真を撮れるようにと、Appleも幾度も試験を重ねて、このような仕様にしたのでしょう。
今回、こうして比較してみて改めて思うのは、注目すべきは光学2倍ズームよりも、デジタル2倍ズームの自然さなのでは、ということです。
・広角レンズの2倍デジタルズーム
とはいえ、暗いところでは、デジタルにせよ光学にせよ、ズームは使わないほうがいいと思いますが。
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