2016年12月8日

iPhone 7/7 Plus『Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』で録音

iPhoneのイヤフォンジャックから録音できるケーブル、
iPhoneのイヤホンジャックから録音するための3.5mmミニプラグケーブルを作る
iPhoneのイヤフォンジャックから録音できるケーブル アイネックス AVC-04
ですが、ご存知の通り、iPhone 7シリーズでは3.5mmヘッドフォンジャックが廃止されてしまいました。

そこで、iPhone 7Plusに付属していた『Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』を使い、録音できるか確かめてみました。

●自作ケーブル
問題なし。


●アイネックス AVC-04
こちらも問題なし。


どちらも、問題なく録音できました。

このような、Lightning-3.5mmイヤフォンジャック変換アダプターや、Lightning端子がついていて充電しながら音楽が聴けるという変換アダプターは、他にも発売されていますが、気になるのがマイクに対応しているかどうか。
もしかしたら3.5mmジャックが3極で、マイクには対応していない製品があるかもしれません。


そして、もう一つ。
以前からそうだったのかもしれませんが、今回、GarageBandで録音中の音をモニターできることに気がつきました。(バージョン2.1.2)

ということは......
AVC-04でモニターできました!

(改めてAmazonを覗いてみると、今は同様な分岐ケーブルが何種類も発売されているんですねェ)



2016年12月6日

iPhone 7 Plusの光学ズームとデジタルズーム

標準のカメラアプリでは、2倍ズームするとき、条件によって望遠レンズによる2倍光学ズームと、広角レンズによる2倍デジタルズームを使い分けているのは知られているとことと思います。

光学ズームがあるのに、なぜ、わざわざデジタルズームを使うのか?
・被写体との距離が近い
・暗い
これらの条件の時、光学ズームではなく、デジタルズームを使うと言われています。

では、光学ズームとデジタルズームでどれだけ違いがあるのでしょうか?
強制的に望遠レンズ側で撮影できる『ProCam 4』を使って比較してみました。
ProCam 4 - マニュアルカメラ + RAW


●被写体までの距離
・広角レンズの2倍デジタルズーム

・望遠レンズによる2倍光学ズーム

両方ともBMWのエンブレムあたりをタップしてピントを合わせようとしたのですが……分かりやすい結果です。
三脚に固定して同じ位置から撮影したのですが、レンズの位置によるズレもはっきり出ています。


●暗所
昼間の部屋でカーテンを閉め切り、照明なし……という暗さです。
わかりにくいですが、夜で蛍光灯をつけた部屋よりも暗いです。

・広角レンズの2倍デジタルズーム
(f値:1.8 ISO:100 シャッタースピード:1/10)


・望遠レンズによる2倍光学ズーム
(f値:2.8 ISO:1000 シャッタースピード:1/60)

それぞれ右側は、その写真を拡大した画像です。この比較では、広角レンズによる2倍デジタルズームのほうが、明るくてはっきりしているように見えます。

ですが、『ProCam 4』は、マニュアル撮影もできます。
そこで、設定を広角レンズと同じくらいになるようにして撮影してみました。

(ISO:64 シャッタースピード:1/5)

若干、暗めで、ノイズっぽさはあるものの、ディティールは広角のデジタルズームとは比べ物にならないくらい良くなりました。

これなら、望遠レンズで撮ったほうがいいように思えますが、この写真は、三脚を使用してリモートシャッターで撮影しています。

もし、望遠カメラ側にも光学式手ぶれ補正がついていれば……それでも、この条件で手持ちでの撮影は難しいでしょう。

多くの人が暗いところでも綺麗な写真を撮れるようにと、Appleも幾度も試験を重ねて、このような仕様にしたのでしょう。


今回、こうして比較してみて改めて思うのは、注目すべきは光学2倍ズームよりも、デジタル2倍ズームの自然さなのでは、ということです。

・広角レンズの2倍デジタルズーム

・望遠レンズによる2倍光学ズーム


とはいえ、暗いところでは、デジタルにせよ光学にせよ、ズームは使わないほうがいいと思いますが。

2016年12月5日

iPhone 7 Plusのカメラ雑感

iPhone 7 Plusにしてから1ヶ月半ほどが経ち、カメラロールのファイル番号も『IMG_9999』から『IMG_0001』とひと回りしたところで、iPhone 7 Plusのカメラ(iSight Duo カメラ)について雑感を書きたいと思います。

(iPhone 6 Plusから7Plusへアップデートしたので、以下ではその比較になります)


●画素数の向上
6Plusの800万画素から1200万画素になりました。その恩恵は確かに実感できます。
Macに写真を取り込み、Finderのクイックルックでパッと見てもシャープになったと感じます。
特に、小さく写っている被写体は1.5倍になった画素数の分だけ精細になっているように見えます。
(デジスコ撮影)


●オートフォーカス
iPhone 6/6Plusで、オートフォーカスの方式がコントラスト検出式から位相差検出式(FocusPixels)になりましたが、実際に撮影しているとコントラストがはっきりしないとピントを合わせてくれないようなことが多く、

「これ、コントラスト検出式じゃないの?でも、瞬間的には位相差検出式が働いてるかも……」

という、なんとも釈然としないオートフォーカスの動きでした。

それが7Plusでは、位相差オートフォーカス(FocusPixels)が、しっかり働いているように感じます。
撮像素子内のAFセンサーの数が増えたのかどうかは分かりませんが、動きの速い被写体にも、キビキビと動いてくれます。
(デジスコ撮影 ↑いろいろ言い訳させていただきたいこともありますが……)


●暗所(広角レンズ)
街の夜景やイルミネーションは、手持ちでも綺麗に撮れます。(ただし、しっかりとホールドして)

では、照明のないところではどうか?
下の写真は、日の入り30分ほど前の雑木林です。肉眼では随分と暗く感じられます。
6Plusの時は、この暗さでは撮れたとしても全体的にノイズっぽくなり平坦な写真になってしまうので、撮影を止めていました。

7Plusでは……
(デジスコ撮影)

まず第一に、明るい!と感じました。まるで、照明が当たっているかのよう。
背景にノイズっぽさはありますが、被写体(鳥)のほうはシャープさを持ちこたえている感じで立体感もあります。

ただ、それでも限界はあります。
日の入り直後くらいの同じ雑木林。
(デジスコ撮影)

ここまで暗くなると、オートフォーカスもなかなかピントを合わせてくれません。


●『望遠カメラ』
……は、こちら


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7Plusで撮影した写真を、拡大して細部までチェックしていると、Appleのサイトに書かれていることが頭をよぎりました。

「iPhone 7のカメラがここまで先進的なのは、A10 Fusionチップの中に、改良されたISP(画像信号プロセッサ)が組み込まれているからです。Appleが設計したこのISPが、写真やビデオの撮影時に1,000億以上もの演算ができるようにし、さらには機械学習を使って驚くほど美しく仕上げます。」

このISPというものが、どこまで絵作りに関わっているのか……。