2015年1月26日

iPhone野鳥写真 4:ムクドリ

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おそらく、この鳥に興味がある人は、そんなにいないでしょう。
それでも、たまたま、iPhone 5と6 Plusの比較になるような写真が撮れたので。

(これらの写真は、iPhoneをフィールドスコープに接続して撮影。)


・まずは、iPhone 5で撮った写真。
2014年4月。使用アイピースはTE-11WZの60倍。
電線でじっとしていたので、三脚を立てて、じっくりとピントを合わせたつもりでしたが……
なんか、モヤ〜っとしてます。
撮影した当時も、『あれ?これで合ってないのか』と、肩を落としたのを覚えています。


・そして、6 Plusで撮った写真。
2014年12月。使用アイピースは同じくTE-11WZの60倍。
こちらは、60倍の手持ち(カメラホルダー)で、風も強く手もかじかむような厳しい条件下での撮影でしたが、こちらの方がいい結果が得られました。
撮影した時も、『あれ?これで合うのか』と、驚きました。


この2枚の写真の比較は、季節や時間帯が違いますし、厳密な比較というよりも、感覚的な話です。
iPhone 5では、どんなに細心にピントを合わせたつもりでも、合っていないことがあり、6Plusでは、こちらがきちんとピントを合わせれば、それに応えてくれる。
必ずそうであるというわけではありませんが、撮影していて、iPhone 5と6Plusの差として、感覚的にそう感じます。
その感覚的な差を、このムクドリの2枚の写真が表してくれていると思ったのです。



こちらも手持ち撮影。
夕暮れのムクドリの群れ。

2015年1月11日

iPhone 6 Plusでデジスコ:3 〜バーストモードについて〜

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iPhone 5でデジスコーピングの撮影にメインで使ってきたアプリ「超望遠カメラ」ですが、まだ6/6Plusに対応していないので、拡大表示になってしまいます。





それでも使えないことはないのですが、他にも、連写スピードが手動でシャッター切ったほうが速いんじゃないか?というくらい遅くなっていたりと、6Plusとの相性が悪いようなので、使うのをやめました。
アプリの開発元のKOWAとしては、6/6Plus用のフォトアダプターを出していない現状では、アプリだけ6/6Plusに対応させても仕方がないということでしょうか。
6/6Plus用のフォトアダプターが発売された時には、バージョンアップされることでしょう。


さて、前回「無敵のバーストモード」とか書きましたが、バーストモードを使うには、ディスプレイのシャッターボタンを押し続けるか、本体のボリュームボタンを押していなければなりません。
デジスコーピングで重宝するイヤフォンのリモコンでは、バーストモードは動作しないのです。リモコンのボリュームボタンを押しっぱなしにしてても、シャッターは1回切れるだけです。

ディスプレイのシャッターボタンにしろ、本体のボリュームボタンにしろ、シャッターを切る瞬間にiPhone本体に触れたくはありませんし、左手はフィールドスコープのピント、右手はパンハンドルを操作しているので、撮影中に手を持ち替えることもやってられません。

では、どうしたか?

温故知新、原点回帰、諸行無常で、トラディショナルなレリーズを使うことにしました。

エツミの「ニューライカリング(ライカ用レリーズアダプター)」をiPhoneのケース側に取り付け、レリーズでiPhone本体のボリュームボタンを押す、という仕組みです。


レリーズがボリュームボタンを押すわずかな振動が心配だったのですが、問題ないようです。


ちなみに、カメラホルダー(スコープホルダー?)使用時は、このようにしています。
ますます、誤解を招くような格好になってきた……。



3Dプリントで造ってみました。



2015年1月2日

iPhone 6 Plusでデジスコ:2 〜撮影〜

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iPhone 6/6 Plusになって、カメラ機能も進化しました。
その6Plusをフィールドスコープに接続して撮影(=デジスコーピング、デジスコ)すると……
って話なんですが、まず、それ以前に、シャッター音がでかい!
これには困っている人も多いと思いますが、野鳥を撮影している時なんかは、まわりで撮影している人に迷惑なんじゃないかと思えるくらいでしたので、とりあえずスピーカーを、前回、ケース上部の隙間を塞ぐのに使用した粘着ラバー「BLU TACK」で塞いでおきました。
これで、一眼レフ並みの音になりました。


それでは、6/6Plusのカメラで、進化した機能を中心にみていきます。
撮影に使用しているアプリは、iOS標準のカメラです。


・ピント
オートフォーカスの方式がコントラスト検出式から位相差検出式の「FocusPixels」になったとのことですが……手動でフィールドスコープのピントを合わせることが基本のデジタルスコーピングにおいては、第一印象として、特に速くなったとか、賢くなったとは感じませんでした。
そもそも、デジスコのピントを合わせる手順として、まず、フィールドスコープのピントを手動で合わせます。ピントがはっきりしてくるとiPhoneのオートフォーカスが動き、ピントを合わせようとしますが、必ずしも、こちらの思う箇所にピントを合わせてくれるわけではありません。結局、そこからさらに、手動でピントを微調整しなければならないのです。

フィールドスコープで大まかにピントを合わせれば、あとはFocusPixelsが素早く追い込んでくれる……と期待していたのですが、結局、手動で合わせなければならないのは、変わりませんでした……。


・無敵のバーストモード
バーストモード自体は、「5s」からの機能なのですが、今まで「5」を使っていたので、これが初めてのバーストモードです。
秒間10コマと高速ですが、コントロールしやすいですね。
もう、バーストモードでしか撮っていません。


・暗所
f2.2の開口部、1.5μのピクセル、手ぶれ補正やソフトウェアの技術が組み合わさって、6/6Plusは光が少ない環境でもキレイに撮れます、ということですが……

・日の入り直前の、薄暗い雑木林。
街の夜景と違い、期待したほどでもはありませんでした。

・こちらも日没直前。
それでも、ノイズは改善されていると思います。


・光学式手ぶれ補正
カメラ機能における「6」と「6 plus」の違いが、この「光学式手ぶれ補正」。
でも、例えば、iPhoneが1cm手元でブレたとして、標準レンズの焦点距離29mm(35mm版換算)と、フィールドスコープの900mmや1800mmでは、ブレ幅は大きく違ってきます。
カメラホルダー(手持ち)で検証してみました。(参照:『デジスコを手持ちで撮る!〜カメラホルダー〜』)

・30倍のアイピース(TE-17W)の手持ち撮影ですが、ブレもありません。
ただ、シャッタースピードが1/2000とか出ているので、手ぶれ補正の効果かどうか……。

・さすがに60倍(TE-11WZ)ともなると、手持ちで撮るようなものではありません!
iPhoneの手ぶれ補正以前に、人間側のぶれが話になりませんでした。
一点に合わせ続けるように機材をホールドするのは至難の技。常にグラグラしていて、ピントが合ってるのかどうかも、はっきり確認できませんでした。

仕方がないので、しゃがんで撮ってみました。
それでも、ブレますし、風は強いし、寒くて手がかじかむし、条件は悪かったのですが、なんとか撮れてます。
(注:こんな写真ばかりではありません。大半は失敗写真です)
ただ、こちらも、シャッタースピードが3桁出てますし、光学式手ぶれ補正の効果なのかどうなのか……。


6になくて6Plusだけにある"カメラ機能"として、光学式手ぶれ補正の他に、もう一つあります。

それは、「5.5インチのRetina HDディスプレイ」です。

被写界深度の浅い大径レンズで、しかも、コンマ何秒かでピントを手動で合わせなければならない……そんな撮影をしていると、ディスプレイもカメラの重要な"性能"に思えてきます。
iPhone 5の4インチディスプレイでは、撮影時にピントを合わせたつもりでいても、Macで写真を確認すると甘かったりすることがよくあり、詳細なピントの確認は、半ば諦めていました。
それが、はじめて6Plusで撮影した時、5.5インチのディスプレイでは、わずかなピントの差が分かるような気がしました。
撮影した写真を確認してみると、確信しました。

このディスプレイは信用できる!

デジスコにおける6Plusのカメラ機能で、この「5.5インチRetina HDディスプレイ」が、実は一番大きな進化なんじゃないかと思えるくらいです。
かといって、ピントの判断はできても、必ずしも、確実にピントを合わせられるわけではないのですが……。


* * * * * * * * * *

こうして6Plusで撮影した写真ですが、ピントが合っていると、「5」より一段とシャープで、くっきりした印象です。
「5」では、ピントを合わせたつもりでいても、甘かったことが多かったのですが、6Plusは、こちらがピンントをしっかりと合わせれば、それに応えてくれます。
また、時には、こちらの期待以上の答えをくれます。
それは、先述のように、ディスプレイのおかげということもありますが、やはり「FocusPixels」や「光学式手ぶれ補正」が効いているのでしょうか……。
まあ、この辺は判然としませんが、「5」では性能的に、もうこれ以上どうしようもないと思ったけど、6Plusは、まだまだ可能性がありそう、そう思わせてくれます。


また、面白くなってきました。




これも手持ち撮影。