2012年6月20日

災害用伝言板アプリを使ってみる


台風4号に伴い、携帯電話各社の災害用伝言板が使えるようになっていたので、iPhone用アプリの災害用伝言板 (ソフトバンク版)を試してみました。

幸い、私の住んでいるところは大きな影響はなかったのですが、今後、もしもの時のために、一度どういうものか確認しておきたかったのです。
まあ、避難訓練みたいなもんです。


といっても、いたってシンプルな画面。
いきなり使っても、特段、迷うこともないと思います。

しかし、Wi-Fiでいきなりつまずく。
バージョン:2.00でWi-Fiでの利用ができるようになりました。

Wi-Fiをオフにして……まずは安否情報を登録してみる。

当てはまる状態を選択して、コメント(最大全角100文字まで)を入力。
[登録ボタン]をタップすると、「自動Eメール送信設定」で設定しておいた宛先にメールを送信するための画面に移ります。

そこで(この画面の下のほうにある)[送信ボタン]をタップすると、自動的にメールが送信されます。
改めて、件名や本文を入力することはありません。
送信ボタンをタップしなければ、メールが送られことはありません。
自動Eメール送信設定」だけは、通常時でも操作できるので、あらかじめ家族などのメールアドレスを登録しておきましょう。

次に、友人にも使ってもらい、登録された安否情報を確認してみました。
ここで携帯電話の番号を入力するのですが、『連絡先』Appからコピペしようとしたら、
と出て、失敗してしまいました。

Macの『アドレスブック』とiPhoneの『連絡先』とを同期させているのですが、『アドレスブック』で番号を「090-1234-5678」というように、ハイフンをつけて登録していて、それが『連絡先』では「090 1234 5678」と、半角スペースに置き換わっています。
で、それをそのままペーストすると
このようになって、2桁足りなくなってしまっていたのでした。

きちんと入力して、確認。

シンプルで、見れば使い方も分かるようなアプリですが、それでも一度使っておけば勝手も分かりますし、安否を知らせる側としても、安否情報を求める側としても、メールやSNSもありますが、こういう手段もあるということを一つの選択肢として頭の片隅に留めておけると思います。
一度、使える時に使ってみてください。

使える時(ソフトバンクの場合)
・毎月1日・15日
・防災週間(8月30日から9月5日まで)
・防災とボランティア週間(1月15日から21日まで)
・正月三が日(1月1日正午から1月3日午後11時まで)

各キャリア災害用伝言板の案内サイト
ソフトバンク:災害用伝言板
au:災害用伝言板(iTunes Storeのau災害用伝言板サポートのリンクでここに飛ばされた……)
docomo:知らん


災害用伝言板 / カテゴリ:ユーティリティ/ 価格:無料


au災害用伝言板 / カテゴリ:ユーティリティ価格:無料

2012年6月15日

iPhoneでホタルを撮ってみました


※ホタルの記事を一からまとめ直しました。こちらをご覧ください。(2017, 6/11)
iPhoneでホタルを撮影

『iPhoneで……』って表題を付けておきながら、この写真はiPad(3rd)で撮ったものです。(他はiPhone 4で撮影)

ほら、真ん中あたり。
一つ、“てん”と灯ってるでしょ?

……見えませんか?
それは、あなたのパソコンがRetinaディスプレイでないからです。
すぐにRetinaディスプレイに替えてください。


……さて、もう少しマシな写真を。(手ブレしてますが)
これは、足下の草むらに飛んできたのを、30センチくらいまで近づいて撮りました。
iPhoneでも撮れないこともないですけど……ただの“点”。


次はビデオで撮影。(iPadのiMovieで切ったり貼ったりしています)
意外に、けっこう映ります。(それと分かります)
iPhoneで撮るなら、ビデオのほうがよさそうです。


次にアプリを使ってみました。
Slow Shutter Cam - Long exposure photography / カテゴリ:写真/ビデオ / 価格:¥85


ちゃんと光の軌跡を写してくれました。
これは面白い。
写真としてはキレイなものではないですが、撮っていて楽しくなりました。
(露光時間を長くしても、ホタルの光や星空など、暗いものが鮮明に写るわけではありません)




ちなみに設定は、これで撮影。



写真は元より、ビデオでも5mくらいが限度でしょうか。
遠くなると、点は点でも、さらに弱い点になって、ビデオでもよく分からなくなります。
ビデオでも『Slow Shutter Cam』でも三脚等で固定したほうがいいでしょう。
(今回、群れている一番いいポイントは道幅が狭く、三脚を設置するスペースがありませんでしたので、端のほうから撮っていました)

『カメラ』APPでも『Slow Shutter Cam』でも、撮っている時はディスプレイ上では何が写っているか分かりづらいです。
撮っては確認して向きと角度を調節していきましたが、相手は自然、なかなか思うようにはいきませんでした。

シャッターはイヤホンのリモコン(+ボタン)を使うと便利です。
『Slow Shutter Cam』だと、シャッター音もイヤホンからのみとなるので、静かな環境には適しています。


今回の場所は、多くて10匹程度、一度に飛んで5匹程度と、乱舞とまではいきませんでしたが、夢中(ムキ)になって、気がつけば22:00頃まで撮っていました。

ホタルを撮影される時は、
今一度、フラッシュがオフになっていることを確認してください。
ディスプレイの輝度を最低にしておきましょう。

2012年6月9日

Inkling レビュー:その2〜線について〜

とりあえず、過去のヘッダーの原画を“トレース”してみました。

ヘッダー画像


……あれれ?
なんか、アーティスティックにしてくれました。


これは……

定規とテンプレートを使い、直線と正円を描画速度を変えて描いてみました。

まずは、ボールペンで描かれた線をスキャン。

上がゆっくり描いた線、下が素早く描いた線です。


次に、読み取られた画像をPhotoshopで開いてみました。


Illustrator。
アウトライン表示で選択した状態です。

思った以上に、ペンの"動き"を捉えているようです。

まあ、そうなんですが、紙にどう描かれているかではなく、ペンがどのように動いたかなんですよね。
素早く描けばブレも少なく、ゆっくりと描けばブレやすくなる。
しかも、レシーバーが読み取っているのはペンの先端ではなく、その1〜2センチ上のセンサーの部分です。
ですから、ボールペンが正円を描いていても、紙に対するペンの角度が変われば、レシーバーに記録される円は、その変化した角度のぶんズレるのでしょう。
ボールペンで描かれた線を忠実に読み込ませたいのなら、ペンを紙に対して常に直角、もしく一定の角度を保って描かなければならないということでしょう。


レシーバーの読み取り範囲。(A4縦)

**********

最後に、ワコムストアのInkling商品詳細より
使用目的としてはラフなスケッチやデッサン等に適しており、ペンタブレットと比べると座標の読取精度は低くなります。
精密なデザインやイラスト等の描画を目的とする場合につきましては、弊社ペンタブレットも併せてご使用ください。
また、描画エリア周辺部には受信されにくい領域があり描画可能な箇所でも周辺部では精度が下がります。


こういうもの、なのか……。


2012年6月6日

Inkling レビュー:その1

こういうもの……なのかな?

リンク:Inklingの読み取り精度について


PSDやIllustrator(!)にも書き出せる、描きながらレイヤー分けもできる……と、これで期待するなと言われてもムリです。
しかも、タブレットNo.1メーカー、ワコムだし。

概要はワコムのInkling紹介サイトを参照してください。

Photoshop(5.1)で開いてみると、A4サイズ・600pppiのファイルになっています。
レイヤーも、背景の白のレイヤーと読み取られた線だけのレイヤーに別れていて、非常に使いやすい形にしてくれます。
Inklingの管理用ソフト『Inkling Sketch Manager』からPhotoshopでファイルを開く時、なにやらスクリプトを実行します。
で、その痕跡がPhotoshopのヒストリーに残っているので、それを辿ると、どうやらレシーバーにはベクターで記録され、Photoshopで開く時に、一旦74.07cm x 104.76cm・72ppiのpngで展開され、最終的に29.7 x 21cm・600ppiの解像度になるようです。

ボールペンで描いた原画を、書き出されたPhotoshopファイルに重ねてみました。

青い線がデジタル化された線です。
結構ズレます。
(しかも、センサーが読み取ってくれなかった箇所もあります)
詳しくは後ほど。


では、Illustratorで開いてみると……。

アウトライン表示で、オブジェクトを選択した状態。
赤と青の線に見えますが、アンカーポイントの連なりです。
Inklingで大まかな線を描いて、Illustratorで修正……などと思い描いていましたが断念。


SketchBook Proは、インストールされているのに、Sketch Managerにコントロールボタンが現れません。

外部ストレージとして認識されているレシーバーから、『My Sketches』フォルダーの中の記録されたファイル(.WPI)を直接ダブルクリックすると、SketchBook Proで起動しました。




一つ、うっとうしいのが、パソコンを起動するとSketch Managerも勝手に起動することです。
システム環境設定のログイン項目を見ても、Sketch Managerの姿はありません。
Sketch Manager自身にも、そのような設定をする箇所は見当たりません。
どうにかならないものか。


その2では、なぜ線がズレるのかを検証してみます。