2017年6月11日

iPhoneでホタルを撮影

*フラッシュの使用は、まわりで鑑賞・観察、撮影している人の迷惑になります。
ホタルの撮影時には、フラッシュがオフになっていることを確認してください。

●機材
私は、このようにして撮影しています。
・三脚、iPhoneを三脚に固定するための三脚ホルダー。
・レリーズ。付属のイヤフォンのリモコンで構いません。音量ボタンでシャッターが切れます。私は100円ショップのものを使っています。これ、使いやすいです。
・遮光フード。一応、周りへの配慮を。


●アプリ
※以下、iPhone 7 Plus/iOS 10.3.2で撮影しています。

ホタルの光は弱く小さいので、標準カメラでは“点”になってしまいます。
加えて、暗いところでは、なかなかフォーカスを合わせてくれません。

私は、光跡が写せるアプリで撮影しています。
いくつか種類があるのですが、最近は『NightCapカメラ』(バージョン9.0.0)というアプリを使っています。



同じ場所を標準カメラと『NightCapカメラ』とで撮り比べてみました。
このように、NightCapカメラでは、光跡だけでなく暗い場所も標準カメラより明るく写せます。


●NightCapカメラの設定
・このフラッシュのボタンは、タップすると常時点灯になるので気をつけてください!

・アプリ設定
今回はこのような設定で撮影しました。
周囲に街灯があって比較的明るかったこともあり、iPhone 7 Plusでは明るさのスライダーを上げたり、『ISOブースター』を使うこともありませんでした。

『ISOブースター』は、ISO感度を『低』で2倍、『高』で4倍に引き上げます。
下の写真は、ISOブースター『高』で撮影しました。iPhone 7 Plusでは、ISO感度の最高が1600のようで、この写真ではISOが6400になりました。
もっと暗い場所や機種によっては、明るさのスライダーを上げてもいいのかもしれませんが、明るさを上げるとノイズが目立つ→ノイズを低減するためにノイズ側のスライダーを上げる→そうするとディティールが潰れる……となりますので、よくよく調整してください。

ノイズ低減のディティール比較

・撮影モード
いろいろな撮影モードがありますが、ホタルは光跡モードで撮影します。

・ロック
上からフォーカス、露出、ホワイトバランスのロック
緑色のドットがロックされていることを表します。光跡モードで撮影中は、自動でフォーカスがロックされます。
暗いとフォーカスが迷ったり、露出がなかなか決まらない場合がありますので、そんな時は、それぞれが最適な状態になったところでロックするといいでしょう。
よく分からなければ、特に手動でロックする必要はありません。


その他、画面をなぞって露出、ホワイトバランス、フォーカス、ISOを調整できる操作などがありますが、さらに詳しい使い方はチュートリアルを参照してください(英語)。


●撮影
光跡モードでは、一度シャッターを切ると、もう一度シャッターを切るまで撮影が続きます。
撮影中は、光跡がどのように写っているかをライブで表示してくれるので、どんなふうに写真が撮れているのか把握できます。

いわゆるバルブ撮影のようですが、一般的なカメラのバルブ撮影と違い、露光時間を増やしても、より明るく撮影できるというわけではなく、画面に変化がある部分だけが書き加えられていきます。


フォーカスも暗い環境のわりには素早く合わせてくれますし、立て続けに撮影を繰り返しても反応が遅れて、もたつくようなことはありませんでした。




iPhone 7 Plusでは、デュアルカメラに対応していて、広角/望遠を切り替えられます。
ただ、望遠カメラは、暗いところはちょっと苦手だし……と、思ったのですが、悪くないです。


【追記】
iPhone XS Maxで撮影しました。
『NightCapカメラ』(バージョン9.6)
フォーカス、露出が決まるのに時間がかかるようになった気がする……。



iPhone用遮光フード

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