2016年2月20日

研究、Apple Pencilのペン先

ワコムのペンタブレットのペン軸のように、Apple Pencilもペン先を変えれば描き心地が変わるのだろうか?
もしそうなら、3Dプリントで、もう少しフリクションの大きなペン先がつくれれば、あのガラスに描くツルツルとした感触が減るのでは……と、購入前は考えていました。


では実際に、ペン先をじっくり見てみます。

ペン先はネジによって固定されているのですが、このピッチは3Dプリントで再現するのは難しそう。
それなら、ネジは切らずに、ただ差し込むだけでもいいか、と思いましたが……


さらに、ペン先の中を見てみると……
何かある。

細い金属性の、小さなパイプか棒状の何か……。
ただのプラスチックの固まりじゃなかったのか。


それにしても、この小さな金属の棒には、どんな役割があるのだろう?

試してみました。

・まずは、本体の先端とペン先の金属が接触しないくらいに、ペン先を緩めて取り付けてみます。
反応しません。


・では、ペン先を付けない状態ではどうか?
こちらも反応しません。


本体の先端と、何か金属が接していれば反応するのだろうか?
・クリップで試してみました。
お、反応します!


・次は、導電性のゴム、そう、従来のスタイラスの先端です。
こちらも反応します。


と、いうことは……


クリップを切断して、あり合わせの材料で作ってみました。
太さ0.8mm。
反応します。
もちろん、こんなもので描いたら、画面に傷がついてしまいますし、まともに描けたものではありません。
それでも、きちんと作れば、もう少しまともなものになりそう。
(試してみたいという人は、長さには注意してください)


今度は、スタイラスのゴムをほじくり出して、形を整えて付けてみました。
意外にいいかも。
ただ、傾きの検出の幅がかなり狭くて、少し傾けると反応しなくなります。
もう少し硬い素材で、形を純正のペン先に近づけたら、もう少し描き味が良くなるかも。
Apple Pencilが鉛筆なら、このペン先はフェルトペンといったところ。(見た目通りですが)
例えば、ドロー/ペイント系アプリでブラシによっては、Apple Pencilのペン先よりも適している場合がありそう。

なるほど、こういったところに、サードパーティ製のペン先の可能性がありそうな感じがする。

2016年2月18日

研究、Apple Pencil

まさに鉛筆のような描き心地で、これまでのスタイラスを過去のものにしてしまったApple Pencil。

そんなApple Pencilも、ツルツルとしたiPadの画面にペン先が滑ってしまい、紙に描くような感触が得られないのが最大の弱点でしょうか。


そこで、少しでも摩擦が増えるようにと、アンチグレアのフィルムを貼りました。
確かに、これで少しは滑りが悪くなりましたが、それでも紙に比べれば、まだまだツルツルして、描きやすいとは言い難いです。

となると、ペン先か……と考えたのですが、それは次回に。

ちなみに、コツコツとApple Pencilで試し描きをしていたら、保護フィルムに跡が残ってしまいました。
しかし、しばらく普段通りに、Safariやメールなどを指でタップしたりして使っているうちに、これらの跡は消えました。(保護フィルムによるでしょうが)


さて、紙に描くような感触を得るには、どうしたらいいか……
それなら、実際に紙を敷いたらどうなるだろう?
と、コピー紙を敷いてApple Pencilで描いてみると、普通に反応しました。


それなら、トレーシングペーパーを敷いたらどうだろう?
うん、いい。
画面も見えるし、Apple Pencilの反応も変わらないようですし、もちろん紙に描いている感触です。
これは、いい。


また、先ほど試したように、コピー紙の上からでも描けるわけですから、下絵を置いてトレースするという使い方もできます。

もっとも、アプリ側で下絵を取り込んでトレーシングペーパーを敷いた方が、はるかに描きやすいですが。


もう一つ、Apple Pencilは、写真のレタッチにも最適。
(参照のため、元の写真を一番下のレイヤーに再度インポートしてあります)

アプリにもよりますが、レイヤーを維持したまま、パソコンのPhotoshopにも書き出せます。


トレーシングペーパーを敷いたら、ほぼ完璧な描き心地になったApple Pencilですが、アプリによって使いやすさが変わってくるようです。
今回、手持ちのアプリでiPad ProとApple Pencilに対応していて一番使いやすかったのが「ArtStudio」だったのですが、それでもペンの動きに描画が追従してくれないことが多々あり、けっこうストレスの溜まるような描き心地でした。

もっと使いやすいアプリを探さなければ。


* * * * * * * * * *

依然として、アナログな筆記具による手描きは必要ですし、パソコンでなければできない作業も多くあり、全ての作業をiPad Proだけで完結させるのは難しいかもしれません。

しかし、面白い。
これは面白い。

Apple Pencilが、デジタル描画をさらに推し進めたように思えます。

2016年2月14日

これが私のiPad Pro

・保護フィルムは『LEPLUS SHIELD・G HIGH SPEC FILM 反射防止・超高精細』
アンチグレアのフィルムです。

・ケースは『SwitchEasy CoverBuddy for iPad Pro Translucent Clear』
(販売元サイト:http://www.7seas-pasta.jp/cover-buddy.html

Smart Coverや、Smart Keyboardは使いません。


●まずは、保護フィルム。
大きな画面ですし、貼るのに苦労するだろうと思ったのですが、意外に簡単でした。(ホコリさえ気をつければ……)
剥離シートが分割されているおかげで、ホームボタンとフロントカメラの位置を合わせれば、ほぼ位置が決まります。
貼った後に分割剥離シートの跡が残りますが、使っているうちに、徐々に消えていくようです。現状、画面の中心あたりは消えてきました。

「超高精細」と書かれているように、アンチグレアのフィルムによく見られる「にじみ」が抑えられています。
とはいえ、薄いすりガラスを敷いたような感じになるのは他のアンチグレアのフィルムと同じで、Retinaディスプレイのクリアさはスポイルされてしまいます。
これは仕方がないことで、ディスプレイの精細さを取るか、フィルムの機能を取るかという選択になる……と考えることにしています。
で、今回は、Apple Pencilのために「機能」をとることにしたのですが、その辺は、また改めてApple Pencilの検証のときに書きたいと思います。


●次に、ケース。
Apple Pencilが収納できると、人気のようです。
素材はポリカーボネート、表面は梨地仕上げで手触りもいいです。

特徴は……

Apple Pencilが収納でき、そのホルダー部分がスタンドになって絶妙な角度がつき描きやすくなり、なおかつ、持ち運ぶ際にもそのホルダーがグリップになって持ちやすくなる。さらにホルダーは脱着可能で、付属するフラットなプレートと交換可能(個人的には交換なんてできなくていいから、ホルダーは本体と一体化にしてほしい)、もちろん、Smart Keyboardも使用可能

……と、多才さをシンプルなデザインで実現しています。


で・す・が、
すみません、私がこのケースを選んだ理由はそれらではありません。


まあ、見てください、この惨状を。
これは、かつて販売されていた、SimplismGABANというiPad用ケースです。
四隅にリングが付いていて、そこにスリングをかけて肩からかけたり、名前の通り画板のように首からかけられるようになっています。
私は、それを短いスリングに変えて、壁や窓のフックにかけたりして使っていました。

しかし、人気がなかったようで、Airなどの新しいiPad用はリリースされなくなってしまいました。
当然、Pro用なんて期待できません。
一般的なハードケースを買って工作するか……とか考えていたところに、このケースの存在を知りました。
『へぇ〜、Apple Pencilを入れられのか。筒状になってるのか……』


『あ、そうか!』


じゃん!(分かる人には分かる紐 )

完璧!

ちょっと頼りない感じもしますが、トントンとタップするくらいならホルダーが外れるようなこともないようです。
これで、今までと同じように使えるようになりました。



2016年2月13日

iPad Proを購入

iPad Pro(Wi-Fiモデル)をオンラインのApple Storeで、Apple Pencilと一緒に購入しました。

iPad Pro本体は「在庫あり」、Apple Pencilのほうは「1-3営業日」の出荷予定となっていて、注文後のメールでも本体のお届け予定日は翌日だったのですが、Apple Pencilのほうは、その3-6日後となっていました。
が、Apple PencilもiPad Proと一緒に、翌日に届きました。


●セットアップ(参考までに)
箱から出して電源を入れると、まずはネットワーク(Wi-Fi)に接続するためのステップとなりますが、ここではネットワークには接続せずに「iTunesに接続」を選択し、現在使っているiPadのバックアップから復元することにしました。

そのiPadは、64GBのストレージをほぼいっぱいに使っていたのですが、そのバックアップからの復元で表示されているステイタスが5分となっていました。
妙にはやいなと思いながらも、本当に5分ほどで完了し、iPad Proが「Hello」画面になったのでiCloudの設定をしていきます。
ちなみに、暗号化されたバックアップからの復元だったので、この時点で自動でWi-Fiに接続されていて、面倒なパスワードの入力も必要ありませんでした。

そして、2ステップ認証やらを経て、無事に起動。
しかし、壁紙などはそのまま復元されているものの、インストールされていたアプリが、ぜんぜん足りません。
そりゃ、いくらなんでも、5分では160本/25GBほどのアプリをインストールできるはずがありません。

そこで、再度iTunesに接続して同期させました。
ここから、インストールされなかった多くのアプリや、音楽、写真のコピーがはじまり、これらの同期に、結局1時間ほどかかりました。

復元が完全に終わると、さっきまで使っていたiPadの環境が、新しいiPadに、ほぼそのまま再現されていました。Safariも、さっきまで開いていたページが表示されましたし、ホント、シームレスに移行できました。
これって、さりげなくスゴイことだと思う。(これに起因すると思われる騒動もあったようですが……)


●使用感
Apple Pencilの検証は、また改めて。
ここでは1点、Safariに関してだけ。
Webサイトを閲覧するのに、正直、ここまで大きくなくてもいいかな、と感じました。
9.7インチのiPadが雑誌を読むような感じなら、iPad Proは新聞を広げて読んでいるような感じになります。


●iPad Proにおけるアプリの表示の違い
・iPad Pro対応アプリ。
まずは、基準として。アプリはSafari。
以下、iPad対応アプリの画像は実サイズで載せています。

・iPad Pro未対応のiPadアプリ
例えるなら、iPhone 6Plusで5.5インチ画面未対応のアプリを表示するのと同じようなものか。
上のSafariと比べると、シャープさがありません。

・Retina非対応iPadアプリ
初期の頃のiPadアプリで、Retina化されず、アップデートされることもなくなったアプリ。ずいぶんと表示が荒くなります。

・iPad未対応(iPhone用)アプリ
iPhone 6Plusに対応しているかどうかで、2通りの表示になりました。
右(Yahoo天気)が6Plus対応、左(weathernews)が非対応。
※執筆後、Yahoo天気はバージョン5.3.6でiPad、しかもiPad Proの画面にも対応しました!


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しばらくiPad Proを使っていて、ふと9.7インチのiPadを見ると『小さっ』と感じるその感覚は、iPhone 6Plusから4インチのiPhone 5シリーズを見たときに感じる『小さっ感』以上でした。