2019年6月14日

古いiPhone・iPadでApple IDにサインインする方法

久しぶりに初代iPadの電源を入れました。
完全に放電していたため、充電をはじめて30分以上たっても電源が入りませんでした。

この初代iPadを使っていなかった間にApple IDに変更を加えていたので、起動したらサインインし直します。

設定のiCloudで、IDとパスワードを入力して……サインイン、と。
(もちろんニセモノのIDとパスワードです)

あ、そうか、2ファクタ認証の確認コードを入力しなければ。

すぐにiPhoneのほうに確認画面が出ました。

「許可する」をタップすると、続けて確認コードが出ます。

では、再度、初代iPadに戻ってサインインしましょう。
IDとパスワードを入力してサインインをタップしたら、この確認コードを入力する画面が表れるだろう……
と、思ったのですが、また、そのままサインインを試みてしまいます。
すると、またiPhoneのほうに確認画面が表れ、同じことの繰り返しです。

Apple IDを2ファクタ認証にしてしまうと、もう初代iPadではサインインできないのか?

そんなことはありませんでした。
このアラートの解釈です。
パスワードを入力したら、今の端末みたいに確認コード用の入力画面が表れると思い込んでいたのですが、そうではなく、パスワード入力欄にApple IDのパスワードと、この確認コードを入力するということでした。

スペースとかカンマで区切る必要はありません。パスワードに続けて確認コードを入力しましょう。

ちなみに、2ファクタ認証のシステム条件はiOS端末であればiOS 9以降です。
Apple IDの2ファクタ認証

2019年6月13日

ハンディ掃除機 Shark EVOPOWER

SharkNinja』という京都の土産もの屋で売ってるTシャツのような社名ですが、製品はマジメに作られているようです。


これまで使っていたハンディ掃除機です。

吸引力が弱い、野暮ったいデザイン、ずーーっと不満を持ちつつも、他にこれといったものがなかったので使い続けていました。

フィルターの掃除も億劫。

店頭でこのEVOPOWERを見て、コンパクトでまとまりのあるデザイン、吸引力も強そう、これならいいかも……と思ったのですが、値段が高い!
迷いましたが、使用頻度はキャニスター型より高いし、一度買えばそうそう買い換えるものでもないし、ハンディ掃除機は他に選択肢がないということで購入することにしました。

購入したのは『W20』というモデル。
まあ、廉価版です。

もう一つ『W30』というモデルがあったのですが、違いはカラーバリエーションと、バッテリーがもう1本付属しているということ。

私の日常での使用では、ハンディ掃除機でそんなに連続使用はしないので、バッテリーは1本で十分です。

バッテリーよりも、色が差別化の要素として大きいように思えます。
W30はキレイに塗装された4色から選べるのですが、W20ではプラスチックの地そのままのブラックしかありません。
そのブラックも、光沢とかの表面処理がされているわけでもなく安っぽいプラスチックの質感で、W30と比べると、どうしても見劣りします。
個人的にはそれも潔くていいと思うのですが、この質感が気に入らず、予備バッテリーの必要もないのにW30を購入する人もいるのではないでしょうか。

しかし、性能に差はありません。
吸引力も変わりませんし、バッテリー1本でもハンディ掃除機ということを考えれば、仕様の運転時間12分というのは、私の用途では十分です。

他に、フローリング延長用ノズルの付いたEVOPOWER Plus(W30P)というモデルも登場しました。

ハンディ掃除機としては十分な吸引力がありますが、これ1台で通常の掃除機の用途すべてをカバーしようとするのはやめたほうがいいと思うのですが。


ゴミ捨てはワンタッチ。
上面のボタンでダストカップを開くと、ダストカップについたブラシで網目についた埃も削ぎ落とす仕組みになっていて、なかなか考えられています。

フィルターも簡単に取り出せ、掃除も楽々。
バッテリーも取り外せますが、予備バッテリーのないW20では取り外すこともないでしょう。


実際に使ってみました。
まず、ハンドルが持ちやすい。
この持ちやすさが、サッと取って使う気になれる一つの要因です。
電源ボタンにも自然と指が届き操作しやすいです。

吸引力は、以前使っていた掃除機よりも頼もしいです。
店頭ではビーズのような大きめなゴミでデモしていると思いますが、私の日常での使用では机などを乾拭きした後の埃が多いです。

そして、しばらく使っていたら、網目に埃が溜まってきました。

ゴミを捨ててみます。
ワンタッチで……カチャ
下のほうに少し埃が残りましたが、ダストカップについたブラシが機能しています。

しかし、ブラシ側に埃が……
これは手で取るしかありません。

さらにフィルターを取り出して見てみると、けっこう埃が溜まっています。
結局、ある程度の頻度でこのフィルターを掃除しなければならなさそう。


この掃除機で、いちばん気に入っているのは、そのコンパクトさ。
主張しすぎないデザインと相まって、デスクの横とか、目につくところに置いても気になりません。
すぐ手の届くところに置けるから、いつでも使う気になれる。
それが一番のメリットとも思えます。

「主張しすぎないデザイン」と書きましたが、まとまりがあって安定感のあるいいデザインだと思います。
フラットな広い上面と、その空間が広がり続ける不安感を収束させる“肩”とエッジ、さらに、それらをサイドのスリットが引き締めています。
この面とスリットが、“カッコイイ”を醸し出しています。
“カッコイイ”ですが、華やかさはありません。ですが、日常的に使う掃除機に華はいりません。華がないからこそ、どんなインテリアにも馴染むのです。

購入して2ヶ月ほどになりますが、今も、時折しげしげと眺めています。



2019年6月11日

電子書籍の危うさ

『小学館少年コミックス』というアプリのサービスが終了して、購入したコミックが読めなくなってしまったというツイートを目にしました。

またか……



かつて、小学館の電子書籍アプリに『図鑑NEO for iPhone』という図鑑アプリシリーズがありました。

約200種の蝶を収録、観察ノート機能も――「図鑑NEO for iPhone 日本のチョウ」』(ITMedia 2009年08月21日)

まだApp Store黎明期と言っていい頃で、タッチパネルを活かした操作とグラフィカルな表示は、紙の書籍にはない新しい感覚で話題になりました。
私もお気に入りのアプリだったのですが、確かiPhone 5の表示にも対応されることなく、そのうち起動すらできなくなり使えなくなってしまいました。
当然、64bit化されることもなく、iOS 11の32bitアプリ切り捨てで完全に使えなくなりました。

このアプリの価格が800円。『蝶』『甲虫』『セミ』とリリースされた3つすべて購入しました。
まあ、リリース記念とかのセール価格で購入していた憶えがあるので、そこまで高くはないのですが、それでも450円とか600円くらいはしたでしょう。


もう一つ、小学館。
『デジタル大辞泉』という国語辞典のアプリがありました。
リリース当時は、物書堂の『大辞林』と比肩するような存在だったと記憶しています。
このアプリもまた、アップデートの更新が止まり、64bit化されることなく使えなくなってしまったので削除しました。

しかし、こちらは開発元がアプリを引き継ぎ(でいいのかな?)、再び使えるようにしてくれたようです。
小学館版を購入していた人は、ダウンロードできるようになっています。

ゲームやユーティリティとか他のカテゴリーのアプリでも、有料で購入したのに使えなくなったアプリはあります。
それらと電子書籍が違うのは、紙という他の媒体が存在しているということ。
紙の書籍で購入していたなら、保管状況にもよりますが今でも読むことができていたのです。

電子書籍は、配信側の都合で、いつ読めなくなってもおかしくありません。
そのことは利用規約に記載されているのでしょうし、ユーザーも認識していなければならないことでしょう。
しかし、大手の出版社が、なんの救済処置もなく、こうもやすやすと見限ってしまうものなのかと、憤りを覚えます。


小学館ではないのですが、iPad登場当初に配信された『妖鬼化』という電子書籍アプリがありました。

水木しげる渾身の妖怪原画集『妖鬼化(ムジャラ)』、iPad版が発売開始』(マイナビニュース 2010/07/25)

水木しげるの妖怪百科みたいなアプリで、1冊1,200円で全7巻。
コンプリートしました。

しかし、これもまた、Retinaディズプレイにすら対応することなく使えなくなってしまいました。
幸い、このアプリは初代iPadに残っていたので、今も読むことができています。

初代iPadは、iOSのアップデートが5.1.1で止まったので古いアプリも開くことができるのです。(すべてのアプリではありません)
初代iPadでなくても、最新のOSで再インストールすらできなくなったアプリも、OSのアップデートが止まった古い端末なら見ることができる可能性があります。
ただし、インストールできても起動できなかったり、そもそもApp Storeの購入済みにも表れなくなってしまったアプリもありますが。


では、自炊なら大丈夫か?
確かに元データは、自分自身がきちんと管理している限り、読めなくなることはないでしょう。
しかし、私は自炊の電子書籍でも泣いたことがありまして。
自炊した書籍を読むためのリーダーアプリが、64bit化されずに使えなくなってしまったのです。
自炊した書籍自体は、他のリーダーアプリを使って読めるようにしたのですが、それまで積み重ねてきたアノテーションや手書きメモやらはすべて消え去りました。


なんだか、厄介なことばかりのように思えますが、だからといって、電子書籍の購入をやめたわけではありません。
物書堂のように、App Store開始当初からのアプリを、いまだに最新の端末に合わせてアップデートしてくれるところもありますし、保管場所を取らない、分厚い本を持ち歩かなくてもどこでも読める、ためらうことなく線を引いたりメモを書き込めるといった利便性は、やはり電子書籍ならではです。

レコードのように、紙の書籍を購入したらデジタル版をダウンロードできるコードが付いている……とかしてくれると一番いいのですが。