2015年10月28日

撮影機材を3Dプリントでつくる -4 〜出来上がったパーツを試してみる〜

3Dプリントで造ったパンハンドルとバーストモード用レリーズアダプターを試してみました。

パンハンドルを取りつけるパーツは、『SLIK SH-707E用 ロングパンハンドル』を取りつけるように造りました。

私が使用しているSIRUIのジンバル雲台PH-20は、2通りの取り付けができるようになっています。
・独立したカメラ台(大)

・ジンバル雲台のアームにスコープを横にして直に取りつけるカメラ台(小)

この両方の取りつけ方に対応するように、パンハンドルを取りつけるネジ穴を2つ造りました。


まずは、カメラ台(小)。
私は、普段こちらを使っています。(なぜなら、少しでも荷物を減らしたいから)
問題なく使えます。
もう少し、パンハンドルの取りつけ角度を浅くしてもよかったかな。


次にカメラ台(大)。
しまった!レリーズアダプターに干渉してしまいます。
使っていないだけあって、頭の中だけで設計してしまいました。


レリーズアダプターのほうは、問題なく機能しました。




はじめて3Dプリントで造ってみましたが、データの作成ではパズルのように頭を使い、注文してからはどんなふうに仕上がってくるのかドキドキしながら待ち、データから実体を持ったパーツを手にした感激、ハンドメイドとまた違ったモノ造りの楽しさがあります。






2015年10月17日

撮影機材を3Dプリントでつくる -3 〜バーストモード用レリーズアダプター〜

バーストモードで撮影するためにiPhoneのボリュームボタンを(物理的な)レリーズで押すという、なんとも原始的なことをやっています。
iPhone 6 Plusでデジスコ:3 〜バーストモードについて〜』参照
そこでコアとなるのは、エツミの「ニューライカリング」です。
これをiPhoneのケースに取り付けるためのパーツを造りました。


3つの部品からなり、これらを1つのファイルとしてデータを作成しました。
これも、素材はナイロン(ブラック)です。
アクリルを試してみたかったのですが、値段がナイロンの2,269円に対して、 3,758円ということで、まだ試作段階ですし、他にもパーツを造らなければならないので、結局ナイロンにしました。


仕組み……というほどのものではないのですが、「ニューライカリング」の中に3Dプリントで造った円柱体を入れて、それをレリーズが押し上げてiPhoneのボリュームボタンを押すようになっています。


●精度の確認
フタを組み合わせてみると、若干すき間ができています。使用には問題ありませんが。

・ネジを締めてみます。
長さ6mm(M2)のネジがキッチリ収まるようにデータを作成したのですが、1mmほど届かず、ナットを上下さかさまにして、なんとか締めることができました。
細かいところほど、余裕を待たせたほうがいいのでしょうか。

・DMM.makeでのナイロンの最小肉厚は0.8mmとなっているのですが、今回、最も薄い部分で1mmでした。このパーツでは、実用上の強度は問題ないと思いますが、1mmという厚さは、ちょっと頼りない感じです。



フォトアダプター(ケース)に取りつけて完成!



2015年10月11日

撮影機材を3Dプリントでつくる -2 〜3Dプリントサービスの造形精度〜

これは、ジンバル雲台にパンハンドルを取りつけるためのパーツです。
(『ジンバル雲台とパンハンドル』参照)
大きさは 39 x 52 x 10.57mm でデータを作成しています。そこに、いろいろ取りつけるための穴が開けてあります。
プリントサービスはDMM.make(http://make.dmm.com)、素材はナイロン(ブラック)、金額は3,168円でした。

素材の感じとしては、なんていうか、プラスチック製の軽石みたいな感じです。重さは、普通にプラスチックの塊ですが。
でも、梨地仕上げみたいで撮影機材としては、いい感じです。
DMM.makeの説明に「ナイロンは素材として柔軟性が高い」とありますが、こういう塊になると柔らかいようなことはなく、非常にソリッドで、強度の問題はなさそうです。


肝心の精度は……
まず、全体のサイズ。
39 x 52 x 10.57mm のデータにに対し、39.2 x 52 x 10.5mm。
これなら、まあ、いいでしょう。

しかし、それよりも、まず目についたのが3/8のネジ穴です。
明らかに楕円です。
このネジ穴の内径(山の径)は7.80mm(Shadeでは0.00mmの単位まで)でデータを作成しています。
測ってみると8.2 x 7.5mmです。
DMM.makeの精度の目安として「±0.15mm かつ 長軸方向に ±0.15%」と説明が載っていたのですが、それ以下の精度です。
ここに3/8→1/4ネジ穴変換アダプターを取り付けるのですが、まったく入りません。
苦労して作成したネジ穴だったのですが、仕方がないのでタッピングでネジ穴を拡張しました。
こんなことなら、下穴だけ作っておけばよかった……。


もう一つの穴はカメラプレートに取りつけた時に回転するのを防ぐための「ダボ」を差し込む穴です。
この穴も直径2.9mmの円で作成したデータに対して、2.9 x 2.6mmの楕円で、ダボが入りません。
仕方がないので、ハンマー(プラハン)で強引にたたき込みました。


側面の二つある1/4のネジ穴は、パンハンドル本体を取りつけるためのものです。
こちらはピッタリ!1枚目の写真でいうと奥のほうの穴は若干キツイですが、問題なくネジ込めます。
やっぱり「苦闘」してネジ山を作ってよかった!


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ある程度の誤差が出るのは仕方がないことだと思います。
これでも、市販の個人用3Dプリンターと比べると、精度もいいでしょうし、サポート材を取り除く手間もはぶけてキレイに仕上げて送ってくれます。
ただ、最後の微調整で手作業は必要になってくるのかな、といった印象です。

それにしても、この結果を踏まえても、どれだけ寸法の幅をもって作成していけばいいのかが見えてこない……。


パンハンドル等を組み付けて完成!


2015年10月10日

撮影機材を3Dプリントでつくる -1

まあ、見てください、この涙ぐましいDIYな結晶を。
デジスコを手持ちで撮る!〜カメラホルダー〜』のスコープホルダーです。

このエントリーを書いてからも、あれこれ改良していたのですが、これは既製品だけでは限界があるな、と思い至りまして。
そこで、3Dプリントでパーツを造ることにしました。

しかし!3Dプリントはおろか、3D作成ソフトすら使ったことがありません。
1からのスタートです。


まず、プリント自体はDMM.makehttp://make.dmm.com)と決めていました。
個人用の市販プリンターでは、まだまだ精度が低いようなので。置く場所もないですし。


Mac用の3D作成ソフトは、DMM.makeでPhotoshop CCと以下の3つが紹介されています。
AUTODESK123D Design

・Shade 3Dhttp://shade3d.jp

・Rhinoceros(ライノセラス)(http://www.rhino3d.co.jp/index.html

まずは123D Designが無料でApp Storeからダウンロードできるということもあり、試してみたのですが、一瞥(いちべつ)して数値での厳密な製作には不向きだと思いやめました。
ということで、Shade 3Dを使うことにしました。
Shadeのサイトにはチュートリアルが豊富に用意されているので、初心者には参考になります。
しかし、いくつかパーツのデータをShadeで作成してみて思うのは、Rhinocerosを試してみたいな……ということです。
まあ、そんなに簡単に乗り換えられる金額ではないですし、とにかくShadeで作成していきますが。
悪戦苦闘、試行錯誤することとなっていますが、その模様は、ぼちぼち書いていこうと思います。(操作性が悪いとかいったことではなく、思わぬ演算結果に振り回されるという話です)


とりあえず、完成したパーツです。
プリントサービスはDMM.make。素材はナイロン(ブラック)。金額は3,168円。
ディティールなど、詳細は次回に。