2013年10月18日

iPhoneのイヤホンジャックから録音するための3.5mmミニプラグケーブルを作る


Phoneのイヤフォンジャックから、3.5mmミニプラグで他の機器からの音声を録音するためのケーブルを作りました。(お断り:モノラルです)


iPhoneは、付属のEarPodsをはじめ、マイク付きのイヤフォンから、ボイスメモなどのアプリを使って録音できます。
ならば、3.5mmミニプラグケーブルを使えば、他の機器の音声を録音できるのではないか?
しかし、上の写真のような、一般的な3極の3.5mmステレオミニプラグケーブルでは録音できません。
iPhoneのイヤフォンジャックは“4極”なのです。

それなら、4極のステレオミニプラグケーブルを使えば録音できるのかというと、おそらく無理でしょう。(それ以前に『4極ステレオミニプラグケーブル - ミニプラグケーブル』は、現在、市販されていないようです)
それは、双方のプラグの極が、お互いどのように繋がっているかを考えると分かります。


■ミニプラグの構造
・2極(モノラル)

・3極(もっとも一般的なステレオ)

・4極:CTIA(iPhoneをはじめ、多くのスマートフォンに使われている)
4極にもCTIA(Cellular Telephone Industry Association)とOMTP(Open Mobile Terminal Platform)の2種類があり、グランドとマイクの位置が逆になっていて互換性がありません。
iPhoneは、CTIAです。

マイク付きイヤフォンのパッケージにこんな注意書きがありました。
Xperiaの一部の機種などが、OMTPを採用しているために使えないということでしょう。

この構造から、たとえ両側(または片側)に4極のプラグを持ったケーブルが市販されていたとしても、おそらく(常識的に考えて)、音声は音声同士で繋がっているでしょうから、マイク極からは録音できないでしょう。

このことから、4極プラグのマイク極ともう片方のプラグのLeft極を繋げれば録音できるのでは?と単純に考えました。


■制作

部品は、電子部品販売店で購入。
今回お世話になったお店はマルツパーツ館
材料費は360円ほどでした。

●材料
・3.5mmミニプラグ
4極のマイク音声はモノラルですから、もう片方のプラグはモノラルです。

・ケーブル(2芯)

半田付けなんて、中学校以来か?

そんなに苦労することなく完成!


iPod(4th G!)を使って試してみます。
アプリは、ボイスメモ。
録音できた!!

GrageBandでも録音できます!(レベルはともかく)


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問題点は、音がモニターできないこと。
イヤフォンの分配機を使ってみたのですが、そうするとiPhoneがケーブルを認識してくれず、本体のマイクで録音してしまいます。

う〜ん……。



■今回使用した部品のリンク(マルツパーツ館)
【MP-435】3.5mm4極プラグ
【WTN-03F-1077】3.5mmモノラルプラグ
【MVVSSP0.2SQX2CR】マイクロホン用ビニルコード 0.2sq 2芯



■余談ですが
ダイソーで、4極のプラグを持ったイヤフォン分配機を見つけました!
これは、両方のジャックにさしたイヤフォンから、マイクやコントローラーが使えるってこと?!
って、そんなことはありませんでした。(そうだろうとは思いましたが……)
ジャック側は3極なのです。
じゃあ、何のための4極プラグ?
いいんです。ダイソーだから。


■追記
製品が出ました。
アイネックス AVC-04
メーカー製品サイト:http://www.ainex.jp/products/avc-04.htm



実際に使ってみました。
iPhoneのイヤホンジャックから録音できるケーブル アイネックス AVC-04

iPhone 7 / 7 Plusデモ録音できます。
iPhone 7/7 Plus『Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ』で録音

2013年10月12日

iPhone用三脚マウント・ホルダーを作る

iPhone用の三脚マウントは数あれど、これだ!という決定打がありません。(『iPhone用三脚マウント・ホルダー比較』参照)
それならばと、車載用ホルダーを使って作ってみました。


■理想とするiPhone用三脚マウントの条件

・縦横の回転が自由自在

はさみ替えたり差し替えたりせずに、また三脚の雲台を動かすことなく、マウント(ホルダー)だけでiPhoneを回転できる。
iPhoneには小型の三脚を使うことが多いので、雲台で縦横の向きを変えると、どちらかの向きでアンバランスになり倒れてしまうことがあります。

・iPhoneを雲台に対し垂直に設置
iPhone用三脚マウントには、iPhoneの背面で挟み雲台に取り付けるタイプのものがありますが、このようなマウントでは、撮影時の雲台の動き、特に上下の角度調整が制限されてしまいます。

・安定した設置
Bluevision(製品ページリンク)のマウントのように、端で挟むのではなく、三脚の重心の中心になるように設置できる。

・iPhoneの脱着の容易さ
・どんなケースをつけていても設置できる
・携帯性


既製品でこれらの理想に一番近いのがHAKUBAのiPhone用スタンド(製品ページリンク)。

しかし、この製品の一番の欠点は、iPhoneの固定に融通が利かないこと。(『HAKUBA「iPhone用スタンド」iPhone 5対応?!』参照)
例えば、あるケースを着けた状態でスタンドに装着する横幅を決めると、ほぼ、それ以外使えなくなってしまいます。


■制作

さて、制作するにあたり、ベースとして使用するのは、サンワダイレクトで販売されていた旧・車載用ホルダー。
現在のモデルは、片手で取り外しができるなど便利そうになっているので、買い替えてもいいかな、ということで、これを犠牲にします。
iPhone・スマートフォン車載ホルダー 200-CAR008N2BK:サンワダイレクト製品ページ)

・まずは吸盤を取り外す
吸盤の支柱は上のレバーにつながっているので、この吸盤の支柱を切れば、吸盤が取り外せます。

塩化ビニルだろうから簡単に切れるだろうと考えていましたが、これが、カッタイ、カッタイ。
結局、強硬手段に打って出ました。
(後から気がついたのですが、上のレバーを思いっきり解除方向に反らせば外れそうです)

・三脚のネジは、一番使い勝手の悪いこのホルダーを犠牲にします。
強硬手段。
でも、案外あっさり取れました。

・材料

・オニメナットと三脚ネジを板にハンマーで打ち込む(三脚ネジは、接着します)
三脚ネジは無事に打ち込めましたが、オニメナットを打ち込んでいる時、『これは割れそうだな……』と思いながらハンマーで打ち込んでいると、やっぱり板が割れました。

・でも大丈夫(か?)
板は車載ホルダーの内側の円に対し大き目に切ってありますので、ホルダーにはめ込めばナットも共廻りするようなことはありません。


・スポンジを底面に貼る

・上面のネジ

・出来上がり!!

安定した設置、取り外しも簡単、縦横の回転も自由自在!
でも、携帯性はイマイチ。



2013年10月3日

iOS 7、共有ストリームのビデオが再生できない

共有フォトストリーム」から「共有ストリーム」に変わったんだ……。


それはともかく、iOS 7から、フォトストリームでビデオも共有できるようになりました。
しかし、そのビデオが再生できないのです。


■症状
・参加者がフォトストリームのビデオを再生しようとすると、画面の中心でインジケーターがグルグルと回って、一向に再生されない。

・共有元(自分)の他のデバイスでも同様。家で終端装置のアクセスランプを見ても、ネットにアクセスしていない。

・MacのiPhotoでは、そもそもビデオが表示されない。(iOS 7になってMacとの整合性が崩れてきている……。はやくMavericksをリリースしてほしい)

・共有元の端末(今回の場合はiPhone)では再生できる。

・と、思ったら、そのiPhoneでも、オリジナルのビデオをカメラロールから削除すると、同様な症状になり再生できなくなった。

・カメラロールから削除したビデオを、MacのiPhotoと同期しても再生できず。


iCloudの問題か、それともOS側の問題か。
アップデートで直るのを待つしかないようです。


【Update】
いつの間にか、再生できるようになっていました。
どうやら、iCloud側の問題だったようです。