2017年10月20日

iPhone X 〜アイコンとしての凹〜

iPhone Xは、正式に発表される前に、ほとんどと言っていいくらいの情報がリークされてしまいました。
その中の一つに、HomePodのファームウェアから見つかったとされる、iPhone Xを表したアイコンがありました。
これが、はじめて目にしたiPhone Xの前面の姿だったと思います。

そして、実際に発表されたiPhone Xは、その通りの姿でした。


しかし、この上部が凹んでいる(ノッチ)画面が好きではないという人もいて、かつて、アップル日本法人代表取締役を務めていた前刀禎明氏も、日経トレンディネットアップル本社元副社長が感じる 「iPhone X」の寂しさ』の記事の中で次のように語っています。

「全面ディスプレーをうたうわりに、上部にはカメラやセンサーを収めた部分の切り欠きがあります。これがデザインとして良くない。画面の表示が、そこだけ凹んだように欠けるのも嫌ですね。」
「これなら 全面ディスプレーにこだわらず、上部だけ細いフチを作ってもよかったし、……」


見た目の好みは人それぞれでいいのですが、私はこの新型iPhoneとされるアイコンを見てうならされました。

iPhoneが世に出て10年、身の回りでは、四角(角丸)に丸で“スマートフォン”を表していることが老若男女、誰からも認知されるようになりました。

iPhone Xは、次の10年を見据えたモデルだと言います。
これまでの10年は、ホームボタンがiPhoneのアイコニックな象徴でした。
これからの10年は、凹がiPhoneのアイコニックな象徴になるのでしょう。

もしこれが、全面スクリーンだったらどうでしょうか?

上部に細いフチだけだったらどうでしょうか?

これらが端末を象徴づけるような姿になるでしょうか?

ですから、あのHomePodの“新型iPhone”のアイコンを見た時、最小限の処理で、それとわかる個性を表現しているのに、さすがだと思ったのです。


これからの10年、低価格帯のAndroid機もフルスクーン化されていくことでしょう。そうなると、私たちの身の回りにあるスマートフォンを表すピクトグラムはどうなっていくのでしょうか……。

案外、ホームボタンのまま変わらないかも。

未だに、コレ☎️が使われているくらいだから。



0 件のコメント:

コメントを投稿