2014年3月26日

iPhoneで望遠撮影 -5:照準器

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望遠撮影と照準器。
オリンパスが『STYLUS SP-100EE(製品サイト)』という、高倍率望遠ズームレンズと照準器を組み合わせたカメラを発売したことで、照準器というものが、少しは一般的に認知された……かな?


高倍率の撮影では、画角が狭くなり、被写体を捉えるのが難しくなります。
双眼鏡で撮影していた時でも、目の前を通過するヘリコプターでさえ捉えられなかったことがありました。
ですから、照準器の有用性は分かっていましたが、果たして、使いこなせるのかどうか……。

製品の選択肢は、そんなに多くはありません。
この『デジスコドットコム DOS-CS1(製品サイト)」、照準器の本体は、ノーベルアームズという会社が販売する「COMBAT45」というの銃器用のもので、それにデジスコドットコム・オリジナルのマウントを組み合わせたものでした。

この照準器システムをKOWAのフィールドスコープ(TSN-770・880シリーズ)に取り付けるためのものが、上の写真の金属製の板「照準器ステー SST-8877」です。
別売りです。
これで、4,200円!!

これをフィールドスコープのアクセサリーリングに通してネジを締めるのですが、しっかりと固定できず、照準器がぐるぐると動いてしまいます。
屈強な造りのTSN-774にあって、このアクセサリーリングだけはプラスチック製で、きつく締めると割れてしまいそうです。
というか、形状的にきつく締めることが難しい。


照準器のマウントのほうは、ボールジョイントで位置を調整・固定。
こちらは、調整も容易で、固定もしっかりできます。
使っていて、ここがズレるようなことはありません。
(赤い輪ゴムは、アクセサリーリングがしっかり固定できないので、照準器をスコープ本体に当てた状態で固定することにした、その緩衝材)

照準器の電源操作は「明るさ調整ダイヤル」で行ないます。
0〜11段階の明るさ調整ができるよになっていて、0でオフ、1〜数値を上げていくと、ドットが明るくなっていきます。
しかし、このダイヤルが使いにくい!
このダイヤル自体が回しにくいというのもありますが、このダイヤルの上部が電池のフタになっているので、時計回り、すなわち、0から数値を大きくしていく分にはいいのですが、その逆〜数値を下げる〜すなわち反時計回りに回そうとすると、電池のフタも一緒に回ってしまい、フタが緩んできます。
これ、電源のオン・オフが億劫になります。


ドットは、このように写し出されます。
写真では、フレームの中心にドットがくるように撮影していますが、必ずしも、ドットが中心になければいけないということではありません。
ドットが目標物を捉えてさえいれば、どんな角度から覗いても構いません。

ドットの明るさは、林の中などの木蔭では6くらい、晴天時の空でも8でハッキリとドットが認識できます。(まだ、冬の晴天時しか試していないため、これから季節が進むと、どうなるか分かりませんが)


実際に使ってみました。
使いこなせるか不安でしたが、あんがい簡単に、しかも、ほぼ正確に捉えることができました。

使い方
・iPhoneの画面の中央に、何か対象物を写しておき、雲台を固定。
・照準器のドットを、画面に写っている対象物に合うようにセットする。
・あとは、照準器のドットを被写体に合わせると、自然と画面には被写体が写し出されている。

もう、照準器があるとなしでは大違い!
突然降りたってきた野鳥も、照準器があれば、即、捉えることができます。

地上なら目標になる対象物があり、まだなんとかなりますが、何もない空では、そうはいきません。

これを照準器なしで捉えようとするのは、非常に困難ですが……
(マルの中に飛行機が飛んでるんです)

照準器があれば、すぐに捉えられます。
(この距離を撮影する必要性はさて置き)



慣れてくると、両眼視といって、左目で照準器、右目でカメラの画像を見ながら撮影するといったことができるそうですが、さすがに、それはまだ無理です。


照準器、思っていた以上に便利でした!




iPhoneで望遠撮影 -1:フィールドスコープ(機材について)
iPhoneで望遠撮影 -3:野鳥撮影(ピントについて)




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